【当記事について】
当記事はスマートフォン修理専門店スマートクール京都五条店スタッフによるJoy-Con修理の記事です。修理を専門に扱うお店だからこそ見える一面もありますので、もしお暇ならお付き合いいただけると幸いです。
ㅤ
ㅤ
本日のご依頼は【下京区】からお越しのお客様から頂きました。Switchの右スティックボタンが押せずにメガシンカ出来ないとの事です。遊んでるゲームは今話題のポケモンZAですね。右スティック(R3)の挙動でソウル系のゲームなど、色々な個性が出て面白いですよね。
ㅤ
ㅤ
ㅤ
ㅤ
ㅤ
ㅤ
数多の破損スマホを修理してきた京都五条店はイオンモール京都五条店(旧:DIAMOND CITY Hanaダイヤモンドシティ・ハナ)の中で営業しているので、非常にアクセスが容易になっております。
ㅤ
ㅤㅤ
ㅤ
ㅤ
【スティックが壊れる原因】
ㅤ
※画像はスティックの裏側
ㅤ
Nintendo Switchのスティック(アナログスティック)は、プレイ時間の長いユーザーほどトラブルが起こりやすいパーツ。特に「勝手に動く」「反応しない」「入力が入りっぱなしになる」などの症状は、ほとんどがスティック内部の物理的な摩耗や汚れが原因です。
ㅤ
ㅤ
長期間の使用による摩耗
ㅤ
スティックの内部には、位置を検出するための「ポテンショメータ」というセンサーが使われています。長時間の使用で可動部分がすり減ると、正確な電圧が検出できなくなり、キャラクターが勝手に動く(ドリフト現象)といった症状が発生します。
ㅤ
特にアクションゲームやFPSなど、スティックを常に倒し続ける操作が多い方ほどこの摩耗が進みやすくなります。──が、そういった操作を要求してくるゲームが多いので辛いですよね。レバガチャと言う文化は悪だと思います。
ㅤ
対策ポイント:
操作時に強く押し込みすぎない・保管時や持ち運び時にケースで保護するなどで少しは寿命が延びますが、基本的には必ずいつかは発生します。ボールペンのインクと同じく、最後まで使い切ったと誇るぐらいが丁度良いと筆者は思っています。
ㅤ
ㅤ
ㅤ
汚れやホコリの侵入
ㅤ
Switchのスティック根本部分には隙間があり、そこからホコリ・皮脂・汗などの微粒子が入り込みます。これらが内部接点に付着すると、センサーが誤作動を起こしやすくなります。特に湿気を多く含む汚れは酸化を進め、導通不良を起こしてスティックの動作にムラが出ることも。電気の通る道がゴミに邪魔されて上手く信号が伝わらないイメージですね。
ㅤ
対策ポイント:
定期的にエアダスターや乾いた布で周辺を軽く清掃することで、トラブルを予防できます。しかし、エアダスターの方向を間違えると余計にゴミが入ってしまうので、メンテナンスが難しい場合は当店へご相談ください。
ㅤ
ㅤ
ㅤ
スティックの押し込みすぎ・衝撃
ㅤ
スティックは上下左右だけでなく、押し込み(L3/R3操作)にも対応しています。しかし、この押し込み操作を強く行いすぎると、スティック根元のプラスチック部分やバネ構造が歪み、クリック感が消失したり、内部基板に圧力が加わってセンサーが故障するケースもあります。
ㅤ
特に注意!
Switch Liteはスティック部品がメイン基板に直付けされているため、衝撃による破損=基板修理が必要になることもあります。プレイヤーが熱くなっているとその分、指先にも力も入ってしまうのがゲーマーですが、一旦落ち着いてソフトな操作を心掛けましょう!ゲームはストレスとの戦いです。
ㅤ
ㅤ
ㅤ
経年劣化・素材疲労
ㅤ
Switchは発売から数年経ち、長期使用の端末ではゴムやプラスチックの素材疲労も進んでいます。内部の可動部分が硬化・変形することで、元の位置に戻らない・引っかかるといった症状が現れることがあります。
ㅤ
ㅤㅤ
ㅤ
もちろん自己責任ですが。
ㅤ
ㅤ
【どこで修理するか】
修理を依頼する場合、正規店・認定サービスプロバイダを利用する方法と、イオンモールなどに入っている非正規修理店を利用する方法の2つがあります。
ㅤ
ㅤ
正規修理
正規修理は品質・保証面で安心ですが、修理費が比較的高めで、データが消去される場合があります。融通が利かないと言うよりは修理するリスクを回避する為に端末を丸ごと取り換えるケースもあり、データが大事な場合はしっかりスタッフへ質問していきましょう。
ㅤ
ㅤ
街の修理店
街の修理店は比較的安価で即日対応が可能なことが多く、データを残したまま修理できるケースもあります。しかし、店によっては悪い店や個人経営で雑な仕事をする場所も存在し、修理する事のリスクを理解して進める必要があります。
ㅤ
ㅤ
ㅤ
ㅤ
修理を検討する際は、
故障の状態を正確に把握する
修理店の実績・口コミを確認する
修理後の保証内容をチェックすることが大切です。
ㅤㅤ
ㅤ
ㅤ
【Joy-ConとProコンのスティックの違い】
ㅤ
ㅤ
ㅤ
Nintendo Switchには、携帯モードやおすそわけプレイに対応したJoy-Conと、テレビモード向けのProコントローラーの2種類のコントローラーがあります。どちらもアナログスティックを備えていますが、構造・耐久性・操作感・修理難易度に明確な違いがあります。
ㅤ
Joy-Conが治せるのにプロコンが治せないのには構造的な理由や難易度の差がある訳ですね。画像左側がJoy-Conで右側がプロコンのスティックです(プロコンの方は先端が無いので分かりにくいですが)ㅤ
ㅤ
① 構造の違い
ㅤ
ㅤ
Joy-Conのスティックは、非常にコンパクトな構造で設計されています。本体側面に取り付けられるため、厚みを抑えるための小型センサーが採用されています。
ㅤ
一方、Proコンのスティックは本体サイズに余裕がある分、大型のポテンショメータ(可変抵抗)が使われており、より精度の高い操作を実現しています。
ㅤ
ㅤ
ポイント:
Joy-Conのスティックは軽量・小型化優先、Proコンは操作精度・安定性を優先しているという設計思想の違いがあります。接続方式もJoy-Conはケーブル接続ですが、プロコンは基板にはんだ付けされています。
ㅤ
ㅤ
② 耐久性の違い
構造が小型な分、Joy-Conのスティックは摩耗や接点不良が起きやすいのが欠点です。内部の可動範囲も狭く、長期間の使用でセンサー部が劣化し、いわゆる「ドリフト現象」が発生しやすい傾向があります。
ㅤ
一方、Proコンのスティックはスプリング構造や接点部分がしっかりしており、耐久性が高く、壊れにくい設計です。ただし、使い込むうちにわずかな遊び(ぐらつき)が出ることはあります。
ㅤ
ㅤ
補足:
Joy-Conは携帯時の衝撃・汗・ホコリなどの影響も受けやすく、外的要因による劣化が早い点も注意です。また、振り回したり持ち運ぶ関係で、ホコリが入りやすいと言う事情もあったり。
ㅤ
※一方で、プロコンは一部エリート戦闘狂によりコントローラー自体を投げつけられると言うまた違った事情を持っていたりします。どちらが自然に壊れやすいかは明白ですが、実際にどちらの破損率が高いかは……使い方次第ですね。
ㅤ
ㅤ
③ 操作感の違い
ㅤ
Joy-Conのスティックは小ぶりでストロークが短く、軽い力で入力できるため携帯プレイには向いています。ただし、細かなエイム操作や格闘ゲームのような繊細なコントロールには不向きです。
ㅤ
一方、Proコンはスティックの可動範囲が広く、スプリングの反発力もしっかりしているため、FPSやアクションゲームなど精密操作を必要とするタイトルに最適です。また、カスタム用のパーツも売っていたりと、本格的にやるならやはりプロコンが強いです。
ㅤ
プレイスタイルで使い分け:
どこでも気軽に → Joy-Con
じっくりプレイ・競技系 → Proコン
ㅤ
ㅤ
④ 修理しやすさの違い
ㅤ
修理店視点では、この2種類は修理難易度が大きく異なります。
ㅤ
Joy-Con: 分解が比較的容易で、スティック交換もパーツが豊富に流通しています。ただし内部ケーブルが非常に細く、取り扱いに注意が必要です。
Proコン: スティック部品のハンダ付けや基板構造が複雑で、修理にはある程度の技術が必要です。基板にはんだ付けされている関係で、修理コストと修理時間がJoy-Conより掛かります。
ㅤ
修理コストの目安(参考)
Joy-Conスティック交換:2,800円
Proコンスティック交換:5,500円前後
ㅤㅤ
ㅤ
ㅤ
スマートクール京都五条店ではプロコンも受付しておりますが、やはりはんだを扱う修理になりますので、修理に時間とコストが掛かります。
ㅤㅤ
ㅤ
ㅤ
【スマホの修理もどうぞ!】
今回は、Joy-Conの記事を書いておりますが、メイン事業はiPhone/androidです。もしお手元のスマホに異常がありましたらお気軽にご相談くださいませ。もちろんそれ以外の修理も受付しておりますので精密機器の事ならお任せください!
ㅤ
- 任天堂switchの修理
- Macbookの修理
- Surfaceの修理 などなど
ㅤ
ㅤ
ㅤ
ㅤ
ㅤ
ㅤ
ㅤ











