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Pixel 9 Pro 画面に線が出る症状の修理【スマホ修理店のブログ】

当記事について

当記事はスマートフォン修理専門店スマートクール京都五条店スタッフによるGoogle pixel9Pro修理の記事です。修理を専門に扱うお店だからこそ見える一面もありますので、もしお暇ならお付き合いいただけると幸いです。

本日のご依頼は【中京区】からお越しのお客様から頂きました。

画面に線が出てしまい、非常に気になる!との事です。

 

有機EL特有の壊れ方

数多の破損スマホを修理してきた京都五条店はイオンモール京都五条店(旧:DIAMOND CITY Hanaダイヤモンドシティハナ)の中で営業しているので、非常にアクセスが容易になっております。

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【画面関連でよくある症状】

Pixel 9 Proの画面に「縦線」「横線」「チラつき」などの表示異常が出る場合、内部の液晶や基板が損傷している可能性があります。軽度なものであれば再起動や設定変更で改善することもありますが、多くの場合は画面交換修理が必要な厄介な状態。

今回ご依頼頂いた線が出る症状は、LCDではなく有機ELによくある物理破損パターン。こうなると自然改善はしないので交換必須です。

 

 

画面に紫や緑の縦線が出る

今回ご依頼いただいたのがこちらのケース。

Pixel 9 Proの画面に白や緑、ピンクなどの縦線が表示される場合、有機ELパネル内部の配線断線や、ディスプレイコントローラの不良 が主な原因。


ガラスが割れていなくても、内部の液晶層が損傷しているケースがあり、落下や圧力、ポケット内での曲げなどにより、ディスプレイとメイン基板をつなぐフレックスケーブルが一部断線していることもあります。

特に今回のような線の位置が固定されている・スクロールしても動かない場合は液晶そのものの破損が確定で、この場合は液晶パネル交換で改善が見込めます。

一部分が黒くなり、表示されない

画面の一部が黒く抜けて表示されない、または完全に真っ黒な帯のようになる症状は、有機EL素子の焼損または表示回路の断線が原因。強い衝撃を受けた際に画面内部の発光層が損傷し、その範囲だけ発色しなくなるため黒く見えます。

また、水没や湿気による腐食でも同様の症状が発生することがあります。軽度の場合は接点洗浄で改善することもありますが、多くの場合はディスプレイ交換修理が必要です。

LCD(液晶)による黒いインクが漏れたような液晶漏れとはまた少し違った症状なので、検索してみると面白いかもしれません。

液晶がチラついたり、色がにじむ

画面のチラつきや発色のにじみは、ディスプレイ制御ICの不具合や、コネクタ接触不良によって起こることが多いです。


落下や強い衝撃でICチップが基板からわずかにずれたり、内部配線に微細な亀裂が入ると、電流の伝達が不安定になり、チラつきや発色異常が発生します。また、画面輝度を上げたときに症状が顕著になる場合は、バックライト制御の電源供給トラブルの可能性もあり。このような場合、液晶交換で改善するケースが多いですが、稀に基板修理が必要となることもある少し重症側の症状。

症状が一定では無く、ランダムな条件で発生する系はパーツの破損ではなく電子回路やシステムが悪さをしている場合があると言う認識で問題ありません。

タッチ操作が効かない箇所がある

画面の一部でタッチが反応しない/または誤動作が起こる場合はタッチセンサー層の破損が主な原因です。


Pixel 9 Proのディスプレイはガラス・タッチセンサー・有機ELの3層構造になっており、衝撃や圧力でタッチ層のみが破損することがあります。また、落下や湿気によりタッチセンサーを制御するICチップが故障すると、範囲的にタッチが効かなくなるケースもあります。


部分抜けの場合も、タッチセンサーが一体化された液晶パネルの交換で修復可能ですが、極稀に基板側に歪みがあって治らないパターンもあるので、実際にパーツを装着するまで気が抜けない症状です。

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【修理業者のワンポイント】
Pixel 9 Proの画面異常は、ほとんどが内部液晶・配線・ICチップの損傷に起因します。見た目は軽い表示不良でも、放置すると悪化して操作不能になることがあるため、早めの修理が重要。当店ではデータそのままでの液晶交換にも対応していますので、ぜひご相談ください。



【どこで修理するか】

 

 

修理を依頼する場合、正規店・認定サービスプロバイダを利用する方法と、イオンモールなどに入っている非正規修理店を利用する方法の2つがあります。

正規修理

  • 正規修理は品質・保証面で安心ですが、修理費が比較的高めで、データが消去される場合があります。融通が利かないと言うよりは修理するリスクを回避する為に端末を丸ごと取り換えるケースもあり、データが大事な場合はしっかりスタッフへ質問していきましょう。

街の修理店

  • 街の修理店は比較的安価で即日対応が可能なことが多く、データを残したまま修理できるケースもあります。しかし、店によっては悪い店や個人経営で雑な仕事をする場所も存在し、修理する事のリスクを理解して進める必要があります。

修理を検討する際は、

  1. 故障の状態を正確に把握する

  2. 修理店の実績・口コミを確認する

  3. 修理後の保証内容をチェックすることが大切です。

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【修理業者のワンポイント】
何があってそうなったのかを伝える事が実はかなり大事だったりします。明らかに画面が割れているのに何もしていない。水に漬けてしまったのに勝手に壊れたなど、原因を正しく伝えずに修理依頼を出した場合、望む結果が得られずに終わる確率が大幅に上がってしまいます。症状に合わせた施工が必要であるのは人間の医学と同じですね。



【過程】

 

 

交換時間:約60〜90分


動作確認・診断

まずは端末の状態をチェックします。


電源が入るか、充電反応があるか、他の機能(画面・カメラ・スピーカーなど)に問題がないかを確認。あわせて「バッテリーの最大容量」や「劣化状態」を設定アプリから確認し、交換の必要性を判断します。


電源を切り、パネルを開く

安全のために電源を完全にオフにし、画面を外します。

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専用工具や吸盤を使って画面を慎重に持ち上げ、内部のコネクタが傷つかないように開きます。Pixel 9 Pro は防水シールが貼られているため、開ける際は少し粘着が強くなっています。

※技術のない人はここで失敗をしてしまい画面のケーブルを切断する事故が起きる最も難しい工程。とは言え画面交換なら画面が壊れている前提なのである程度無茶をしても大丈夫だったりします。


分解作業

内部ではまずバッテリーを外して通電を遮断し、ショートを防止します。
その後、液晶ケーブルや基板周辺を目視確認し、焦げ跡・腐食・断線がないかをチェック。
ここで異常が見つかれば、修理方法がより正確に判断できます。


液晶交換または接点修復

画面表示の不良が液晶パネルの損傷によるものであれば、液晶交換修理を行います。


Pixel 9 Proの有機ELディスプレイは高精細でデリケートなため、取り扱いには細心の注意が必要で、交換用パネルを装着する前に、基板とコネクタ部分の汚れをアルコールで清掃。接点の状態もリフレッシュしていきます。

もし軽度の接触不良やケーブルの緩みが原因であれば、再接続・清掃のみで改善する場合もありますが、今回の様な画面に線が出る症状だと交換は必須ですね。

【修理業者のワンポイント】
パーツをいきなり接着すると初期不良があった際に手間が二倍に増えてしまいます。まずは接着せずに浮かせた状態で仮付けして、交換するパネルが正常に動くかを確認する事が最も大切です。これを怠ってひどい目に逢っているスタッフは沢山いるので、自分でやってみたい方は仮付けの重要性だけ覚えておいてください。


組み立て・最終チェック

修理後は、すべてのパーツを元通りに組み上げて最終テストを行います。


新しい液晶パネルを装着したら、まず発色・輝度・タッチ操作の反応を確認。その後、再起動や画面回転、センサー動作などをチェックして、問題がないかを細かく検証します。

分解しての作業になるので修理した箇所だけではなく、全項目のテストをしっかりクリアすれば修理完了。逆に言えば別の破損が見つかったり、画面を弄る際に発生した破損などを把握できるかどうかが大事です。

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修理業者の裏事情

画面の修理は既に負荷が掛かっている状態の端末を分解して作業する関係で、どれだけベテランスタッフが作業してもギリギリ線が繋がっていただけの部分が千切れる可能性があります。食パンについてるアレや針金を何度も折り曲げると千切れるのと同じような原理で、いつどうなるかは内部に入ってるのでやらないと分からないのが難儀なポイント。

 



【スマホ以外の修理もどうぞ!】

当店では、iPhone/androidだけでなく
以下のようなサポートも行っています

  • 任天堂switchの修理
  • Macbookの修理
  • Surfaceの修理 などなど

特にノートパソコン系のデータが大事な端末は買い替える事が難しい為、修理の選択肢も選びやすいのかなと思います。

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