【当記事について】
数多の破損スマホを修理してきた京都五条店はイオンモール京都五条店(旧:DIAMOND CITY Hanaダイヤモンドシティ・ハナ)の中で営業しているので、非常にアクセスが容易になっております。
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AQUOSsense6のご依頼内容
今回ご依頼いただいたAQUOSsense6は充電器を刺しても電気が溜まらない症状。結論から申し上げますとバッテリー劣化による蓄電性能の劣化が原因でした。
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画面から開けて中にアクセスするタイプ。修理屋目線で見たときに最も嫌な構造です。iPhoneと違い薄く耐久性能が低いのも難儀です。
AQUOSsense6
AQUOSシリーズは、シャープが展開するスマートフォンシリーズで、高画質なディスプレイや独自の技術が特徴です。様々なモデルが発売されております。AQUOS sense6は2021年11月に発売され、美しさと使いやすさを追求したスタイリッシュなデザインが特徴
AQUOSシリーズの主なラインナップ
AQUOSシリーズは、大きく分けて以下の3つのシリーズに分けられます。
- AQUOS Rシリーズ: ハイエンドモデル。最先端の技術と高性能を搭載し、ハイスペックを求めるユーザーにおすすめなのがRシリーズ。
- AQUOS senseシリーズ: ミドルレンジモデル。バランスの取れた性能と手頃な価格が魅力で普段使いに最適です。今回依頼をいただいたsense6はこれですね。
- AQUOS wishシリーズ: エントリーモデル。コンパクトなサイズとシンプルな機能で初めてスマートフォンを使う方や、手軽にスマートフォンを楽しみたい方におすすめ。
AQUOSシリーズは見た目で判別しやすい部類ではありますが、種類が多く、型番の刻印されていない機種も多く存在するので、Googleレンズやサイズ計測などでしっかりと判断した方が良いモデルです。
同業者向け情報
情報が少ない端末の修理依頼が来た際、真っ先に行うのが内部調査なのですがもちろんGoogle検索や分解レポートを確認します。当店も何度も助けられておりますので、ここにAQUOSsense6の情報を書き残しておきます。次回以降何か少しでもヒントになれば幸いです。
画像クリックで拡大できます。
内部構造は画面側から開ける邪悪な構造。
画面修理の依頼なら問題ないのですが、問題は画面が生きている状態で内部を修理するシチュエーションです。iPhoneも14より前は画面側から開けるスタイルですが、iPhoneの画面は非常に丈夫に作られており回避不能の破損が出る事はほぼありません。
……が、AQUOSsense6は画面が薄く、液晶とガラスの隙間にフレームもないので、ちょっとでもヘラを入れてしまうとその時点で液晶漏れが発生して壊れてしまいます。
なるべく接着を溶かしながら吸盤で浮かしていくイメージでやらないと一瞬で壊れてしまう厄介な構造です。配線の位置も悪く、基本的には分解前提で作られてはいない印象を受けるモデル。
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もっとも厄介な画面が取り外せたら、ねじ止めされてるプレートを取り外すだけで内部にアクセスできます。
上側(画像左側)にメイン基板/カメラ/ストレージ配置
中央にバッテリー/各種ケーブルが通る
下側にスピーカーや液晶ケーブル
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厄介な部位さえ超えてしまえばあとはシンプルな構造です。ただ、バッテリーがぴったり入りすぎており取り外すのはかなり大変な作業となります。60度ぐらいに温めながら液晶パーツが無い構造を利用してエタノールでシール部分を溶かしながら作業を進めていきます。
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一部フラットケーブルを外さないと駄目なようにも見えますが、付けたままでも作業は可能なぐらいの余裕があります。
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そして何とか試行錯誤して外した状態がこちら。全体的にやはり分解を想定した造りになっていない印象で、画面修理以外の作業は大体苦労することになるかと思われます。同業者の方は覚悟して修理に挑んでください。