GALAXY S20FEのご依頼内容
今回ご依頼いただいたGALAXY S20FEは映像は真っ暗だけど、アラームや着信音は鳴ると言う物でした。これは電気反応は生きており、映像を映し出すパーツだけが壊れているパターンですね。GALAXYに限らず、pixelやXperia、iPhone、switchなどにもよくある症状です。
音が出ている=バッテリーや基板は問題なく動いていると言う事ですので、逆に言えば映像を映し出す部分さえ交換すれば治せる可能性が非常に高いと言う訳ですね!体感的に99%治せる症状です。
よーく見ると画面右上からヒビが入っています。
物理ダメージが原因で映像が映らなくなった可能性が高いですね!
S2oとS20FEの違い
iPhoneと違いandroid端末は非常に数が多く、特定が困難となっております。特にGALAXYシリーズは海外でも展開されており、内部形状まで違うから難儀です。
Samsung Galaxy S20と
Galaxy S20 FE(Fan Edition)の主な違いについて
1. ディスプレイ
Galaxy S20:6.2インチのDynamic AMOLED 2Xディスプレイ(解像度: 3200 x 1440ピクセル、120Hz対応)
Galaxy S20 FE:6.5インチのSuper AMOLEDディスプレイ(解像度: 2400 x 1080ピクセル、120Hz対応)
違い:S20の方が解像度が高く、ディスプレイの質もDynamic AMOLED 2Xであるため、発色やコントラストがより鮮やかです。S20 FEは少し大きめのディスプレイですが、解像度は低めです。
2. 素材とデザイン
Galaxy S20:ガラスとメタルフレームで高級感のある仕上げ。
Galaxy S20 FE:背面がプラスチック素材で、より軽量なデザイン。
違い:S20は高級感があり、S20 FEは耐久性が高く手にフィットしやすいデザインです。
3. カメラ性能
Galaxy S20:12MPの広角、12MPの超広角、64MPの望遠カメラを搭載。30倍のデジタルズーム。
Galaxy S20 FE:12MPの広角、12MPの超広角、8MPの望遠カメラを搭載。望遠カメラは3倍光学ズームと30倍のデジタルズーム。
違い:S20の方が高画素の望遠カメラを搭載しているため、ズーム時の解像度がやや高くなります。
4. プロセッサ
Galaxy S20:地域によりExynos 990またはSnapdragon 865。
Galaxy S20 FE:ほとんどの地域でSnapdragon 865が搭載。
違い:S20は地域によって異なるプロセッサが搭載されていますが、S20 FEはSnapdragon 865のみで動作します。
5. バッテリー
Galaxy S20:4,000mAh
Galaxy S20 FE:4,500mAh
違い:S20 FEの方がやや大きいバッテリーを搭載しており、バッテリー持ちが少し良い傾向にあります。
6. 価格
Galaxy S20は高級モデルとして位置づけられているため価格が高めです。
Galaxy S20 FEは「Fan Edition」としてコストを抑えたモデルなので、S20より手頃な価格設定です。
Galaxy S20は高級感あるデザインとディスプレイ品質が魅力ですが、Galaxy S20 FEはコスパとバッテリー持ちに優れています。コストパフォーマンスを重視する方や少し大きめの画面を好む方にはS20 FE、ディスプレイの美しさやカメラ性能を重視する方にはS20が向いているでしょう。また、FEシリーズは国内ではあまり出回っておらず、基本的に海外専用の端末と考えても差支えはないです。
同業者向け情報
情報が少ない端末の修理依頼が来た際、真っ先に行うのが内部調査なのですがもちろんGoogle検索や分解レポートを確認します。当店も何度も助けられておりますので、ここにGALAXY S20FEの情報を書き残しておきます。次回以降何か少しでもヒントになれば幸いです。
画像クリックで拡大できます。
GALAXY S20 FE
内部構造は一般的なGALAXYシリーズと同じ。ただし、国内向けS20の画面はゲーブルのサイズが違うので付ける事は出来ません。また、基板移植も内部構造の差から不可能となっております。
背面パネルにセンサーは無し。プラスチック製なので割れるリスクは低い反面、接着を剥がす為に温め過ぎるとよくない可能性があります。
内部ケーブルの画像。パーツを取り寄せる際の参考にどうぞ。通常のケーブルより一回り太いです。
フロントパネル型番。androidは外観が同じで仕様が違うパターンも結構あります。内部を開けて型番検索すれば真の型番を探し出すことが可能なのでおススメです。